TOEIC満点の人が、仕事で使えなかった話

TOEICスコアと実務での英語力の違いを表すイメージ

みなさん、こんにちは。プロスパーの伊藤です。

翻訳会社時代に実際にあったことです。

実際には満点ではなく980だったかもしれません。

優秀なスタッフの入社

入社した従業員、若くやる気に満ちて、私より英語力のある素晴らしい方。

仕事内容:
  • クライアントとのメールでのやり取り
  • 翻訳者を選んで外注翻訳者に依頼、ほかやり取り
  • 翻訳チェック後にクライアントに納品

最初の3つほどの案件は、そのスタッフがチェック後、私が確認してから納品。

問題は特にないとなり、その後はそのスタッフが翻訳チェック後に納品...

クライアントからのクレーム

4〜5件ほど納品後に、クライアントから**「品質についての報告」**という件名で私にメールが入りました。

「翻訳ミスが残っている状態での納品は困ります...」とのこと。

とっても単純なミス!

TOEIC満点なんて必要ないくらいの「単純なこと」。

英語がある程度わかれば、あれっ?と思う程度のもの。

彼の英語力と仕事の能力

彼は、英語力は確かにあります。

英語を話し出すと本当に素晴らしいです。

ただ、仕事で必要な基本的なことができなかったのです。

文はちょっと複雑だったとしても、単数・複数を間違えていたものをチェックで見逃した、というようなことです。

でっ?

英語力自体は、資格、特技です。

仕事は仕事。

能力を発揮するのに必要なのは:

  • 英語力 → 仕事(単なる能力ではなく、仕事できちんと活用できているか)
  • 仕事のタスク(重要度、すべきこと)を本当に理解しているか

これができてなかったんですね。

この辺をちょっと厳しめに伝えた結果、その1か月後には、私が何も手を出さずに万事できるようになりました。

TOEICの点数は点数でしかない

上司が社員の英語力を測ることができず、単にTOEICの点数だけで社員の英語力を見るかもしれません。

仕事をアサインされたあと、「なーんだ、これできないのか?」と思われてしまうことも!

誰の責任!

もちろん、本人です!

プロとして

経営者や個人事業主ではなく、社員であっても、「自分事」「プロ」として仕事をする必要があります。

もし、今の自分にはどうしてもできないことであれば、それも説明する必要があります。

TOEICで高得点を狙っている方、単に点数だけを追うのではなく、英語力をつけることを同時にやりたいですね!!